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<日光戦場ヶ原>・・・写真5枚によるパノラマ合成。左右の木道がほぼ直線なので180度の展望です。)

<戦後レジュームからの脱却>

団塊の世代の終盤に「戦後レジューム云々」と出たので少し触れてみる。

間の悪い突然の辞任で国民の信頼を失なった安倍前総理の政治信条に「戦後レジュームからの脱却」というものがあった。(本人は現職から脱却してしまったけど・・・)
中でも祖父岸信介が成しえなかった「憲法改正」がその骨子と言える。
「いまの憲法はアメリカから押し付けられた」「マック憲法」だから、日本が自らの手で作り直すべき。と言うものである。
これについても諸説あるが、GHQの監視下で作られたことは事実であり、当時の多くの日本人が、この憲法を喜んで受け入れたことも又事実である。
瓦礫のなか、国民のほとんどは、戦争はもうたくさんと思っていたし、戦前・戦中の軍国主義下、言いたいこともいえなかった時代に生きてきた人たちは、自由にものがいえる世の中を望んでいた。『言論統制下から開放』と言う見方もある。
 結局、押し付けだったかどうかの究明は、歴史学者や有識者に委ねるとして、個人的には
あまり興味はない。それより憲法と現状の整合性をとり、国民が納得できる内容に見直すべく議論をすすめてほしいものだ。

ともあれ、1947年の新憲法制定以来60年間一度も見直されることなく今日にいたっている。
この事実自体世界的に例のないことであり、世界遺産と揶揄される所以でもある。

自衛隊の行動範囲一つ取り上げても憲法解釈云々ということになり、一般国民には非常にわかり難い。世界情勢はこの60年間で激変している中で、日本国憲法だけをかたくなに守り続けることが果たして諸外国の理解を得られるのか、又本当に国益に繋がるのか疑問である。
激変の時代に60年間不変の現憲法は正に聖書や経典に値する。
 
国会で野党はこぞって「憲法改正」=「戦争の出来る国」と解釈し、猛反対している。
しかし、憲法って何も9条だけではない。
それに、再び戦争をしようなどと考えている愚かな日本人が政治家も含めているだろうか。
まして渋谷辺りにたむろしている現代の若者が、徴兵制度の導入など受け入れられるはずもなく、そんな事態になったらみんなどこかに亡命してしまうかも知れない。
(戦争とは無関係に、一年くらい自衛隊に体験入隊させるのも悪くない気もするが。)
 
集団的自衛権や「国際貢献」のための海外での武力行使の合法性。
9条との根本的抵触が強く疑われる自衛隊や日米安保条約は「合憲」か否か。
非核三原則・武器輸出3原則など、9条の憲法解釈については法曹界でも結論を出せないほどわかりにくい憲法といわざるを得ない。
その9条だが、実はたった100文字少々の条文である。
従って紛らわしいと感じるような表現は何もない。むしろ言葉足らずと言えそうだ。
 
外交や国益という建前で、歴代総裁はアメリカの顔色を伺ってはご都合主義の解釈を展開し、ひたすらアメリカに与してきたようにも見える。
前述のとおり、憲法に照らし合わせると自衛隊の活動範囲はおろか、その存在すら疑問を禁じ得ない。
その矛盾を解消するためには、『安保条約の廃棄』、『自衛隊の解体』、それができないなら『改憲』の他に方法はあるのだろうか。
さてこの行方はどうなることやら。
 
                              弾 塊人 (Web Name)
 
 

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トヨタ200GT
1965年東京モーターショー

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フェアレディー2000
昭和40年代前半(撮影2007年)